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自動車の封印とは?再封印が必要な時どうすればいい?

目次

  1. 封印とは?

  2. 封印が必要になるタイミング

  3. 封印を外す必要があるケース(ナンバー取り外し)

  4. 再封印とは?

  5. 再封印の手続き方法

    • 5-1. 運輸支局で再封印する場合

    • 5-2. 出張封印を利用する場合(行政書士に依頼)

  6. 再封印にかかる費用と時間の目安

  7. 再封印の注意点

  8. まとめ

1. 封印とは?

「封印(ふういん)」とは、普通自動車の後部ナンバープレートに取り付けられる金属キャップ のことです。後部ナンバープレートの固定ボルト部分(左側のみ)にかぶせるように取り付けられ、国土交通省が定める制度の一部として管理されています。

封印の役割は大きく分けて次の2つです。

  1. 不正防止の役割

    • ナンバープレートの取り外しや付け替えを防ぐ

    • 偽造や盗難の抑止効果がある

  2. 公的証明の役割

    • 車検証に記載された情報と、実際の車両が一致していることを示す

    • 「この車は正しく登録されています」という国による証明

 封印が取り付けられる車と不要な車

  • 封印が必要な車:普通自動車(自家用・事業用ともに)

  • 封印が不要な車:軽自動車、二輪車(バイク)、特殊ナンバー(外交官車両など)

2. 封印が必要になるタイミング

封印は一度取り付ければ基本的にそのままですが、次のような場面で新たに取り付ける必要があります。

  • 新車登録時

    ディーラーで新車を購入し、初めて登録する場合に封印が行われます。

  • 中古車を購入して名義変更したとき

    所有者が変わることでナンバーが変更になった場合、ナンバーの取り付け直しや封印が必要になります。

  • 引っ越しなどで管轄が変わったとき

    例えば、室蘭ナンバーから札幌ナンバーへといったように管轄地域が変わると、新しいナンバーとともに封印も付け替えます。

  • 希望ナンバーを取得したとき

    番号変更に伴い、後部ナンバーを交換 → 封印の付け替えが必要です。

3. 封印を外す必要があるケース(ナンバー取り外し)

本来、封印は勝手に外してはいけません。ですが、整備や修理上どうしてもナンバーを外さなければならないケースがあります。

  • 車検整備で後部ナンバーを外す場合

    構造変更や一部の検査で、ナンバーを外す必要が生じることがあります。

  • 事故修理や板金塗装

    リアゲートやバンパー交換の際、ナンバーを取り外さざるを得ないケース。

  • カーラッピングや全塗装

    車体にフィルムを貼る作業やオールペイントを行う際、ナンバーを外すことがあります。

  • 誤って封印を破損した場合

    工具を使って誤って封印を壊してしまう例も少なくありません。

このように「ナンバー取り外し」が発生すると、必ず再封印の手続きが必要になります。

4. 再封印とは?

「再封印」とは、一度外された封印を再度取り付けることを指します。

封印が無い状態で公道を走るのは 道路運送車両法違反 にあたり、取り締まりの対象になる可能性があります。特に整備不良扱いで切符を切られることもあり、注意が必要です。

再封印は単なる形式的な作業ではなく、車が正しく登録されていることを再確認する重要な手続き です。

5. 再封印の手続き方法


5-1. 運輸支局で再封印する場合


最も一般的なのは、車両を運輸支局に持ち込む方法です。

  • 必要書類

    • 車検証

    • 再封印申請書(陸運支局に用紙があります)

    • ナンバープレート(外した場合)

  • 流れ

1.運輸支局の窓口で再封印の申請を行う

2.ナンバー取り付けボルトと封印の台座を購入

3.車両を「封印場」へ移動

4.職員がナンバーを確認し、封印を取り付け


  • 所要時間

    窓口の混雑状況によりますが、30分〜1時間程度が目安です。


  • 注意点

    • 車両を必ず持ち込む必要がある

    • 平日のみ対応の運輸支局が多い


5-2. 出張封印を利用する場合(行政書士に依頼)


平日は仕事で手続きできない場合に便利なのが「丁種封印」または「出張封印」と呼ばれる制度です。

これは、封印を取り扱う資格を持った行政書士が利用者の自宅や販売店に出向き、その場で封印を行う方法 です。

  • 必要書類

    • 車検証

    • 再封印申請書(普通は行政書士が作成してくれます)

  • メリット

    • 車を運輸支局へ持ち込む手間が省ける

    • 土日祝日でも行政書士が対応してくれる

    • 販売店や整備工場では、まとめて依頼できる

  • 依頼先

    出張封印を扱う行政書士事務所に依頼するのが一般的です。

6. 再封印にかかる費用と時間の目安


気になる費用と所要時間について

  • 運輸支局で再封印

    • 費用:取付ボルト・台座を購入する必要があるので200円前後かかる。

    • 時間:30分〜1時間程度

  • 出張封印(行政書士依頼)

    • 費用:7千円〜2万円前後が目安(地域や事務所によって異なる)

    • 時間:書類が揃っていれば当日〜数日以内に対応可能

「自分で持ち込みできるか」「時間があるか」によって、どちらを選ぶかを検討するとよいでしょう。

7. 再封印の注意点


最後に、再封印を行う際の注意点をまとめます。

  • 封印を自分で外すのは厳禁

    工具を使って勝手に外すと法律違反です。

  • 封印が無いまま公道を走行しない

    違法となり、取り締まりの対象になります。

  • 再封印は必ず正規の方法で

    運輸支局か行政書士に依頼する以外の方法はありません。

  • 日程に余裕を持って手続きを

    特に運輸支局は平日昼間しか対応していないことが多いので、計画的に動く必要があります。

8. まとめ


  • 封印は「普通車の後部ナンバーに付けられる国の証明」

  • 車の修理や塗装などでナンバー取り外しが発生すると、必ず再封印が必要

  • 再封印の方法は 運輸支局へ持ち込むか、行政書士による出張封印を利用するか の2種類

  • 違法行為やトラブルを避けるため、必ず正規の手続きで対応することが大切

もし「ナンバーを外す作業が必要になった」「封印を壊してしまった」という場合は、放置せず速やかに再封印の手続きを行いましょう。行政書士に相談すれば、手間を減らしつつ安心して車を使い続けることができます。

→ 行政書士しろさわオフィスでは、北海道石狩市・札幌市(北区・東区・手稲区)の自動車名義変更・車庫証明申請代行を承っております。

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